2005年 4月 19日 (火)

テキストエディタ

昔々、MS-DOS という OS があって、テキストエディタといえば MIFES か VZ Editor だった。今思うと、DOS/V の HiText + VZ という組み合わせは割と幸せだったような気がする。Windows を使い始めてからもしばらくの間は DOS 窓で VZ を使っていたのだが、徐々に WZ Editor へ移行していった。

WZ は Version 1 の頃から使っているのでかなり長い付き合いになる。10年くらいか?

実は、長く使っている割にはいろいろと不満がある。まずはなんと言ってもどことなく不安定というかアラが目立つことだ。たとえば CD-ROM からのインストールに失敗することがあるとか、排他制御がうまくいかないことがあるとか、ホイールでスクロールさせると動きが変とか。

機能的に最も不便なのは grep が一つしか起動出来ないことだ。また、最新版の Ver 5 では「ウィンドウ」メニューに表示されるファイル名がフルパスではなくなったことに耐えられず、WZ 4 を使っていた。なぜ過去形なのかというと、こういった不満が積もり積もって、ついに秀丸へ移行したのだ。

過去にも何度か秀丸に移行しようとしたことはあった。しかし毎回挫折していた。なぜなら、VZ 互換のキーアサインを秀丸上に構築できなかったから。マクロを組めばかなり近い状態にできるだろうと思いつつも、なかなかそこまでの根性がなかったのだ。

しかし今回は違う。

秀丸のマクロライブラリと自作のマクロを組み合わせて、ほぼ不満のない環境を構築した。そんなわけで、VZ 互換キーアサインの WZ に慣れた人が秀丸へ移行するための方法を紹介したいと思う。

つづく。

2005年 4月 23日 (土)

秀丸に不足している機能をマクロで補完

VZ 互換のキーアサイン自体は簡単に設定できるのでそれをベースに使うことにする。ちなみに使用している秀丸のバージョンは 5.00 β15 である。

さて、問題は VZ(またはWZ)にはあって秀丸にない機能をどうするかだ。まずはオンラインで入手できるマクロを導入する。

・ウィンドウの高さを最大にする
 くまはち氏による「画面サイズ縦(横)方向最大化マクロ(Ver.2.00)」を導入。
 私は ALT + F に割り当てている。

・検索文字列を取得した時点で検索文字列をハイライト表示する
 小原ソフトウェア工房さんの「今すぐ強調」を導入。
 検索文字列の取得を Ctrl + L に割り当てている。

私にとってはこの二つが手放せない機能だったので真っ先に導入。もし「今すぐ強調」がなければ今回も秀丸への移行は断念していたと思う。秀丸 Ver5 + 「今すぐ強調」という組み合わせがあったからこそ移行が成功したとと言っても過言ではない。小原さんに感謝。

次は WZ 用のオンラインマクロや自作マクロで実現していた機能について。

・単語補完入力
 IKKI氏の「CompleteX」を導入。
 同氏のサイトには他にも便利なマクロがいろいろとある。

・編集中のファイル名をクリップボードにコピー。
 asue氏の「パス名やディレクトリを操作する小物集」を導入。

・HTML 編集中に対応する Table タグへカーソルを移動する。
 ほく★氏の「対応するTableタグに移動 Ver1.01」を導入。

・同名のC/C++ヘッダ(ソース)を開く。
 小原ソフトウェア工房さんの「同名の C/C++ヘッダ(ソース)を開く」を導入。

・ウィンドウを半透明にする。
 小原ソフトウェア工房さんの「透明化」を導入。


とりあえずこれで必要な機能はそろった。問題はここからだ。

WZ(VZ) と秀丸では微妙に挙動が異なる機能がある。たとえば VZ の範囲選択は Ctrl + B で範囲選択開始、再度 Ctrl + B で範囲選択終了というトグルなのだが秀丸ではそうなっていない。

また、一番やっかいなのが VZ のページモードの切り替えだ。VZ ではページスクロールが Ctrl + R / Ctrl + C に割り当てられており、検索文字列が設定されていないときは単なるページスクロールなのだが、検索文字を設定すると同じキー操作で上検索/下検索という動作になる。

さてどうするか。
つづく。

2005年 5月 8日 (日)

秀丸の VZ 化マクロ集

秀丸を VZ 風の動作にカスタマイズするマクロ集(lzh版)zip版です。

・コピー(Ctrl+K K)
 範囲選択していればその範囲を、していなければカーソル行をコピーするマクロ。

・切り取り(Ctrl+Y)
 コピーと同様に範囲選択の有無に応じて切り取りを行うマクロ。

・範囲選択の開始と終了(Ctrl+B)
 範囲選択していなければ範囲選択を開始し、範囲選択中ならば範囲選択を解除するマクロ。

・次の単語へ、前の単語へ(Ctrl+F、Ctrl+A)
 秀丸標準のコマンドは、行末にカーソルがあり次の行の先頭がタブでインデントされている状態で次の単語に移動するとタブを飛び越えます。VZ は飛び越えません。そこで、行をまたぐ前にカーソルが行頭に移動するマクロ。カーソル位置が行末以外の時は秀丸の標準コマンドと同じです。
 単語間の移動が VZ や WZ とは違うのが少し気になりますが我慢します。

・ウィンドウの切り替え
 直前にアクティブだった別の秀丸ウィンドウをアクティブにするマクロ。

・ページ移動/検索(Ctrl+R、Ctrl+C)
 VZ は検索文字列を設定している時としていない時でページ移動のコマンドの動作が切り替わります。これを真似て検索文字列が設定中かどうかを判定してページ移動と検索を切り替えるマクロ。

・検索文字列の削除と設定
 検索文字列の設定を解除し Ctrl+R / Ctrl+C でページ移動が出来るようにするマクロ。また検索文字列が設定されていない時は、最後に検索した文字列を検索文字列として設定する。

つづく。

※おやくそく
これらのマクロに関して KRN は一切の権利を主張しません。
改変、再配布、再販売など、好きなようにお使いください。事前、事後の連絡は不要です。
未保証ですので、自己責任でお願いします。

2005年 10月 30日 (日)

秀丸のマクロ

秀丸の動作を VZ 風に変更するマクロを更新+追加したので公開(lzh版)zip版 しておきます。

2016年 11月 27日 (日)

秀丸のマクロ 2016年版

作者すらこのページの存在を忘れていたところに、マクロを使いたいというとてもうれしいメールをいただきました。リンクが切れていたので更新し、さらに差分のチェックなどは行っていませんが最新版のマクロもおいておきます。zip版